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EU Business Information [Direct Report]

2010年11月11日 ドイツ(放射線廃棄物)

フランスから輸送されてきた放射性廃棄物が9日、ドイツ北部ニーダーザクセン州ゴアレーベンの貯蔵施設に到着した。5日間の搬送過程では、反核活動家と警官隊の衝突があったが、警察が障害物を取り除き、デモ隊を退散させた。ダンネンベルクまでは鉄道で、そこからゴアレーベンまでの20キロメートルはトラックで輸送した。  警察は搬送を妨害しようとした3000人程度のデモ隊を退散させた。ゴアレーベンの貯蔵施設にはこれまでにも放射性廃棄物が搬送されてきたことがあったが、これほど妨害を受けたことはなかった。トラックの速度が遅かったため、移動には1時間近くかかった。到着は結局、予定より1日以上遅れた。  デモ隊はゴアレーベンの岩塩抗跡地内にある暫定的な貯蔵施設が、永続的に使われる可能性があることに不安を抱いている。環境保護団体グリーンピースは貯蔵施設が長期的に見ると地質学的に安全でないと指摘している。  またデモ隊は、メルケル首相が国民の大半が反対したにもかかわらず、同国の原子力発電所の使用期限の延長を決めたことにも激怒している。  この154トンの放射性廃棄物はドイツのもので、フランス・ラアーグの処理工場で再処理された。

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