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2011年1月24日EU(緊急融資制度)

18日開催された欧州連合(EU)財務相理事会は、財政危機に直面したユーロ参加国を支援する緊急融資制度の拡充を討議、また昨年に続き実施する銀行に対するストレステスト(健全性審査)の手法も検討した。  欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の拡充については、前日のユーロ圏非公式財務相会合(ユーログループ)で実質的な融資能力を高める方法が模索されたが結論はでなかった。  EU財務相理事会後の共同会見で、欧州委員会のレーン委員(経済・通貨問題)は「より広範囲な経済ガバナンスの改革の一環として、確かに恒久的な欧州安定メカニズム(ESM)が必要であり、現行の緊急融資制度、とりわけEFSFの改善が必要」と発言。  その上で「EFSFの実質的な融資能力を高め、EFSFの活用範囲を拡大する必要があるというのが、われわれの見解だ。わたしは、この決定を、ESMに関して今後下される決定に必ずしも関連付けるつもりはないが、われわれはもちろん、EFSF強化をESM創設の前段階とみる必要がある」と述べた。  オランダのデ・ヤーヘル財務相は18日、17日のユーログループ会合で、EFSF拡充について討議したが、却下したことを明らかにした。  デ・ヤーヘル財務相によると「きょう、EFSFについて本格的な討議はしなかった。ユーログループの討議のまとめにとどまった」という。  EFSFは、4400億ユーロの規模があるが、トリプルA格付けを維持するため、実際利用できるのは半分強にとどまる。  ショイブレ独財務相は、4400億ユーロ全てを利用できるようにすることには賛同したものの、より厳格な財政規律や構造改革、より緊密な経済政策の協調を含む包括的なパッケージの枠組みのなかで協議し貢献する用意があるとの見解を改めて示し「早急に行動する必要はない」と述べた。

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