2010年10月20日 ハンガリー(泥水流出)
有毒スラッジ(汚泥)流出事故を起こしたハンガリーのアルミメーカー、MAL社は操業を再開することになった。しかしながら、、同社は最大2年間、国の管理の下に置かれる。この事故ではこれまでに9人が死亡した。 同工場では1100人が働いていることもあり、対策本部は、操業を長期間止めると多額の損失を被ることになるとし、工場に電力を供給している発電所の運転再開を暫定的に認めたとしている。 ハンガリー科学アカデミーにより現場近くのコロンタール村などで8日に採取した土壌サンプルが調べられ、汚泥から重金属が検出されたが、貯水池への影響はないと発表した。ただ、耕作に影響がでてくる模様で、汚泥が流れた1,000ヘクタールの土地は、耕作地として機能しない可能性も。また、汚泥貯留池近くの土壌からは高濃度のヒ素が検出されたという。 環境保護団体のグリーンピースによると、アルミ工場近くの土壌からはニッケルとカドミウムが見つかり、12日の検査では大気中の粉塵の量が安全な水準の最大6倍に達していることを明らかにした。