2010年10月19日 スロベニア(概要)
今回は、スロベニアについて一言。 スロベニア共和国は、中東欧の国の中で知られていない国の一つだと思う。 しかし、中東欧の中では、既にユーロ加盟のみならずユーロ通貨導入を果たしている国だ。 人口は、200万人を少し越えるぐらいの小国で、首都はリュブリャナ。一人頭のGDPが約280万円(ハンガリーの約2倍)言語は、スロベニア語でスラブ系の言語に属する。 1991年6月にユーゴスラビアとの連邦解消とスロベニアの独立を宣言した。1991年から1992年にかけて経済不振が続いたものの、その後はヨーロッパ志向を強め、経済は回復に向かった。政治面においては、ユーゴスラビア離脱前から民主的な制度の整備が強力に進められてきたこともあり、他のどの旧ユーゴスラビア諸国よりも早く、民主的体制が整えられていった。 2004年3月にはNATOに、同年5月1日に欧州連合(EU)に加盟した。2008年には、2004年に新規加盟した国々の中で初めて欧州連合の議長国を務め、同年2月にコソボが独立を宣言したことによる一連の危機の対応にあたるなど、議長国として欧州連合の中で指導力を発揮した。 ユーゴスラビア連邦内では工業を担っていた。繊維産業を筆頭に、組み立てを含む電気機器製造、金属加工業が充実している。農業国でもある。主食となる穀物栽培と商品作物の生産にバランスが取れていることが特徴。貿易では機械の加工貿易の比重が極めて高い。 日本との関係は、2003年時点で、輸入9665万ドルに対し、輸出3172万ドルと、貿易赤字である。主な輸入品目は自動車 (58.0%)、オートバイ、医薬品、輸出品目は、衣類、家具、スキー用品となっている。 スポーツでは、人口わずか200万足らずにも関わらず多数のNBA選手や、ヨーロッパを代表する選手を輩出している欧州でも有数の強豪国。国内には数多くのNBA選手や有名選手を輩出してきた、プレミアリーグと呼ばれるプロバスケットボールリーグを持つ。 観光面では、海に面してることもあり、海産物およびその料理には定評がある。リュブリャナ市内は旧市街と近代的なビルが程良く調和し、夜景がとても綺麗。(下記、写真参考)。旅行で体感する物価は日本と同じぐらい。料理は、イタリアと近いが、ファーストフード感覚で食べるものとしてブレックが有名。(下記、写真参考)ふっくらとしたパイやパンのような生地にいろいろなものを練りこんだ食べ物だ。 歴史、建物、食事など他の欧州諸国とは違った雰囲気を楽しめるスロベニア。日本からの直行便はないが、欧州内の主要都市からは定期便が就航されているのでお勧めの観光地だ。